合宿の民宿でトイレを詰まらせた犯人が女子マネの先輩だった夜
また合宿ネタなんですけど、山中湖の民宿ってトイレが2個しかないんですよ。男女合わせて20人に対して。で、3日目の夜に1個が詰まったんですよ。誰かのがデカすぎて。宿のおばちゃんに言えなくて、幹事の自分がラバーカップ借りて格闘するハメになって。マジで地獄でした。昭和時代の古い民宿だから、配管も弱かった。
水位ギリギリまで上がってて、何回かやったらなんとか流れたんですけど、問題は犯人探しですよ。夕飯がカレー大盛り食べ放題だったんで全員容疑者なんですよ。自分が「名乗り出ろー」って冗談半分で言ったら、まさかの4年の女子マネの先輩(当時22)が顔を赤くしながら「ごめん、たぶん私」って自首してきて。場が一瞬フリーズしました。
理由聞いたら「合宿来てから3日出なくて、今日やっと」って。合宿中ずっと、みんながトイレ空くの待ってる中で言い出せなくて、我慢に我慢を重ねてたらしいんですよ。3日分の蓄積。その間、どういう心理状態だったのか、想像するのも大変。そもそも女性が「トイレに行ってきます、大きい方です」なんて言える空気は、テニスサークルにはないんですよ。自分たちの無神経さを痛感した。
うつむいて、指先をもじもじさせながら話す先輩の姿が、なんかもう申し訳なさそうで。3日分って考えたらそりゃ詰まるでしょって話で。一生懸命我慢してくださってたんだ、ってそこでようやく気づいた。そうゆうのは溜めずに言ってくれって言ったら「女子は言えないんだよ!」って逆ギレされました。ごもっともです。完全にそっちが正しい。
次の日から先輩のあだ名は(本人の強い希望で)ナシになりました。代わりに自分らの中でだけ「大物」って呼ばれてました。あの時の先輩の真っ赤な顔と、開き直った後の笑い声は今でもよく覚えてます。その先輩、今は普通に商社で働いてます。人は見かけによらないもんなんですよ。マジで。
― この話は、これにて ―
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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