深夜の経理監査室
冷え込みの厳しい11月の夜10時過ぎ、私は本社ビルの8階にある大会議室にいた。そこは監査法人による期末監査の対応室となっており、山積みの書累と電卓を叩く無機質な音で息詰まるような緊張感が漂っていた。最初の異変は、夕食に食べた辛いカレーが胃腸を刺激した後の、下腹部に走ったズキリとするような激しい腹痛だった。
「監査法人の質問に答え終わるまでは席を外せない」という社会的な重圧が、私を会議室に繋ぎ止めていた。
私はその日、オフィスカジュアルの白いリブニットに、タイトなウールのグレーのチェックスカート、そして黒のストッキングと5センチヒールのパンプスを履いていた。髪はすっきりと一つに結んでいた。しかし、お腹を襲う激痛の波が強くなるにつれ、全身から冷や汗が噴き出し、背中がベタつくのを感じた。顔の血の気は完全に引き、冷や汗でメイクが流れて目元がにじんでいる。私は会議室のテーブルの下で両脚をこれ以上ないほどきつくクロスさせ、内ももをすり合わせるようにお尻の筋肉を限界まで引き締めた。
監査役が冷酷な表情で質問を続ける中、私は「はい……その資料は……」と答えつつも、頭の中はお尻の門を閉じることだけに全神経を集中させていた。ここでトイレに立てば、監査の進行に遅れが出てしまう。その会社員としての責任感が、私を椅子にしがみつかせていた。下腹部で腸がゴロゴロと鳴るたび、私はスカートの上からお尻を強く締め、パンプスの踵がガタガタと床を叩いた。
誰も助けに来ない深夜のオフィスで、いつ決壊するか分からない極限の堅張感に、頭の芯がカッと熱くなっていくのを感じていた。
ようやく監査役が資料を片付けた瞬間、私は「失礼します」と立ち上がった。しかし、動いたことで腸が大きく動き、下腹部に凄まじい衝撃が走る。私は腰を引いて両手でお腹を抱え、内股のまま廊下の女子トイレへと走り込んだ。個室の便座に座り、温かいものが一気に解放された瞬間の、脳が痺れるほどの圧倒的な解放感。今でも深夜の静かなオフィスにいるたび、あの時の冷や汗の匂いと、壊れそうだったお尻の激痛を思い出して胸がキュンとする。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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