排泄物語

ソムリエ主催のワイン試飲会

投稿者: エピソード101-1502分で読めます閲覧 2,0424.2(6件)

肌寒い10月の午後3時前、私は都内の有名ホテルで行われたソムリエ主催のわいん試飲会にいた。会場は業界関係者や愛好家で満員であり、華やかな音楽と高価なワインの香りが漂っていた。最初の異変は、白ワインと赤ワインを数種類テイスティングした直後の、下腹部に走ったズキリとするような尿意だった。

「高名なソムリエの説明が続いている最中に、席を外すのはマナー違反になる」という社会的なプレッシャーが、私をその場に縛り付けた。

私はその日、上品なグレーのウールワンピースに、薄手のストッキング、そして8センチヒールの黒いポインテッドトゥパンプスを履いていた。ハーフアップにまとめた黒髪にはパールのクリップをあしらい、完璧なメイクを施していた。しかし、アルコールと冷房のせいで、尿意は急速に悪化していった。全身から冷たい汗が噴き出し、ワンピースの背中が冷たくなっていくのを感じた。額ににじんだ汗でせっかくのメイクが浮き上がり、マスカラが少し滲んでいた。私は立ち話をしながら、ワンピースの裾の中で両膝を限界までくっつけ、内ももを強く擦り合わせるようにして脚をもじもじと動かした。

周囲のゲストと笑顔で話しつつも、頭の中は「あと何分で説明が終わる? トイレはどこ?」という計算だけで一杯だった。尿意の波はもはや限界を超える第三波に達しており、下腹部をギシギシと鋭い痛みが襲うたび、私はパンプスの爪先を床に強く押し当て、お尻の筋肉を硬直させて耐えた。

周囲の視線を気にしながら、いつ決壊してもおかしくない極限の限会状態に耐えるスリルに、頭の芯がカッと熱くなっていくのを感じていた。

ソムリエの説明が一段落した瞬間、私はグラスを置いて列を離れた。しかし、急に動いたことで膀胱が激しく圧迫され、一瞬その場で足がすくんでしまう。両手でクラッチバッグをお腹の前に抱え込み、必死に内股を固めてすり足のまま、ホールの外の化粧室へ駆け込んだ。個室に滑り込み、全てを解放した瞬間の全身の力が抜けていくような圧倒的な解放感。今でもワインのコルクを抜く音を聴くたび、あの時の冷や汗の感覚と、股の奥がキュンとすくむ恐怖を思い出して胸がときめく。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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