排泄物語

縦走三日目の稜線上、女性パーティーの緊急事態を見た記録

投稿者: 山小屋バイトOB1分で読めます閲覧 2,2264.1(7件)

前回に続き縦走の話である。一昨年8月、南アルプスを3泊4日で縦走した3日目のこと。同じ小屋を同時刻に出た2人組の女性パーティー(30代くらい)と、抜きつ抜かれつで稜線を歩いていた。二人とも装備の整った、慣れた雰囲気の登山者だった。片方はショートカットで日焼けした肌、もう片方は長い髪を後ろで一つにまとめており、話し方から仕事の同僚か古い友人同士のように見受けられた。

出発から1時間ほどで、後ろを歩いていた片方の女性の様子が変わった。ペースが落ち、立ち止まり、ストックに体重を預けて動かない。顔色が徐々に白くなっていくのが遠目にも分かった。連れの女性が振り返って何か話している。前夜の小屋の食事が合わなかったのだろう、腹を押さえているのが、時折体を折り曲げる仕草からも伝わってきた。次のトイレがある小屋まではコースタイム3時間半。標高2800mの稜線上、遮るものはほぼ無い。風も強く、体温を奪われれば余計に腹に応えるはずだった。

2人は地図を広げ、何度も先の稜線を見ていた。あれは残り距離と限界の相談である。当人は片膝をつき、荒い息を整えているようだった。額に汗が浮かび、時折唇を強く噛んでいるのが遠目にも分かった。連れの女性が背中をさすってやる仕草も見えた。10分後、決断したらしい。連れが登山道に立って荷物番をし、当人はハイマツの切れ目から一段下がった岩陰へ下りていった。手には携帯トイレらしき袋が見えた。私は追いつかぬよう、手前の岩で長めの休憩を取った。それが登山者の礼儀である。

30分後、小ピークで追いついた2人は何事もなかったように行動食を食べていた。当人の顔は、敗北感と開放感が半々の、登山者なら誰でも分かる顔だった。目元がまだ少し赤かった。使用済みの袋はザックの外付けポケットに収まっていた。麓まで自分で担ぐのだろう。立派である。縦走に携帯トイレは必須装備だと、あの2人の背中が教えてくれた。皆も必ず持っていくべきである。あの稜線での10分間の緊迫は、今も忘れられない。

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 4.1(7件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

この話の続きは映像で——野外・野グソ系の実写作品を価格比較

価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)

山小屋バイトOB」の他の話

3.272閲覧 2,010

下山口の駐車場で見てしまった女子大生の失敗

上高地方面のある下山口での話である。昨年10月、下山して駐車場に着いたのは15時頃だった。気温が下がり始め、皆が上着を羽織り出す時間帯だった。登山口のトイレは工事中で仮設が2基のみ。そこに大学の山岳サークルと思しき男女6人のパーティーが下り…

4.719閲覧 803

朝4時の山小屋トイレ渋滞で限界を迎えていた単独行の女性

山小屋のトイレは朝4時から5時が最も混む。ご来光前に出発する登山者が集中するためである。昨年の秋、涸沢方面のある小屋に泊まった際、その渋滞で限界を迎えている女性を見た。外気温は氷点下近く、吐く息がヘッドライトの光に白く浮かんでいた。 列は外…

5.014閲覧 414

北アルプスの登山道脇で出くわした中年女性の野ション

七月の連休、北アルプスの某ルートを単独で歩いていた時の話である。標高2500m付近、樹林帯を抜けて稜線に出る手前で、登山道から10mほど外れたハイマツの陰に人影を確認した。気温は麓より15度は低く、風が強い日だった。汗が急速に冷えていく感覚…

関連する話

4.4435閲覧 1.1万

キャンプ場のトイレが凍結して全員野外派になった夜

1月の山あいのキャンプ場。管理人なしの無料サイト。着いたらトイレの水道が凍結してた。貼り紙一枚。「凍結のため使用禁止」。ドアには南京錠。逃げ場なし。山を下りて最寄りのコンビニまで車で20分。夜中に往復する道じゃない。 利用者はおれ含めて4組…

4.2302閲覧 6,892

登山道から外れた茂みで、人妻ハイカーの野糞を目撃してしまった

昨年の秋、単独で低山を縦走していた時のこと。標高900メートルほどの稜線を過ぎ、昼過ぎに水場を探して登山道を少し外れたのがそもそもの間違いだった。落ち葉を踏む音以外は何も聞こえない静かな斜面で、茂みの向こうに見覚えのないザックが置いてあるの…

4.4340閲覧 6,120

妻が夜中のキャンプ場で「絶対ついてきて」と震えていた夜

結婚3年目、夫婦でオートキャンプに行った時の話。夜中の2時、妻(29)に叩き起こされた。「トイレ行きたい。ついてきて」。パーカーにレギンス姿、寝ぼけ眼だったのが一瞬で強張った顔に変わっていた。テントの外は虫の声だけが響く静けさで、月明かりが…

3.1193閲覧 4,026

夜明けの堤防で常連のタケさんが竿を置いて消えた理由

わしは釣り歴30年になる。堤防には常連というものがおって、タケさん(60過ぎ、いつも渋いベストを着とる、腕は年季の入った日焼けをしとる)もその一人だ。 ある夏の朝まずめ、せっかくの時合いだというのに、タケさんが竿を置いていなくなった。テトラ…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます