登山道から外れた茂みで、人妻ハイカーの野糞を目撃してしまった
昨年の秋、単独で低山を縦走していた時のこと。標高900メートルほどの稜線を過ぎ、昼過ぎに水場を探して登山道を少し外れたのがそもそもの間違いだった。落ち葉を踏む音以外は何も聞こえない静かな斜面で、茂みの向こうに見覚えのないザックが置いてあるの…
全1921話を収録
昨年の秋、単独で低山を縦走していた時のこと。標高900メートルほどの稜線を過ぎ、昼過ぎに水場を探して登山道を少し外れたのがそもそもの間違いだった。落ち葉を踏む音以外は何も聞こえない静かな斜面で、茂みの向こうに見覚えのないザックが置いてあるの…
うだるような暑さが残る8月の午後2時すぎ、高原で開催された野外音楽フェスのステージエリアでのことだ。周囲は数万人の観客の熱気と大音響で満ちており、仮設のトイレエリアには途方もない長蛇の列ができていた。私はステージの前方でライブを楽しんでいた…
図書館という場所は、静けさと引き換えに人の緊急事態がよく響くところでございます。1月の試験期、閉館22時の10分前のことでした。その日は雪も積もり、屋外は特別な静寂に包まれていました。地下の閉架書庫から、修士2年の女性がものすごい勢いで階段…
これ一生言わないつもりだったけど、このサイトなら書けるわ。 夏の海沿いのフェス行った時の話。昼に会場のケバブとかき氷とビール混ぜたうちが悪いんだけど、夕方ステージ前で踊ってたら、お腹がゴロッッて鳴ったの。小じゃないやつの予感。最初は軽く考え…
冷たい風が吹き抜ける一月一日、午前十時すぎの有名な神社でのことだ。初詣の参拝客で境内は大変混雑しており、本殿の前には長い行列ができていた。私は参拝を終えておみくじを引きに行こうとしていたが、近くの列に並んでいる女性の様子に、微かな異変が生じ…
冷たい雨が降り続く11月の土曜日の午後2時、大学の大講堂でのことだ。私は学外から著名な講師を招いて行われた公開講座に参加し、後方の席から壇上を眺めていた。 講堂内は暖房が効いていたが、冷たい雨のせいで空気は湿っぽく、満員の受講生たちが静かに…
凍てつくような二月の金曜日、午後五時すぎの高校の文化部部室棟でのことだ。放課後の部活動が終了し、周囲の部室からは部員たちが引き揚げて静まり返っていた。私は忘れ物を取りに部室へ戻ったが、廊下の奥にある女子トイレの前で立ち往生している女子生徒の…
凍てつくような1月の午後2時前、高校の書道教室で行われていた新春書き初め大会でのことだ。室内は墨の香りが漂い、生徒全員が全神経を集中させて半紙に向き合っていた。最初の異変は、私が「新春の光」という文字の二文字目を書き始めた頃だった。下腹部の…
冷たい雨が降る2月の木曜日、午後2時半過ぎの本社ビル最上階にある役員応接室でのことだ。私は中途採用の最終面接に臨んでおり、目の前には厳しい表情の社長と3人の役員が並んでいた。最初の異変は、面接官が私の職務経歴書に目を落とした瞬間だった。お腹…
ジリジリと照りつける8月の金曜日、午後3時過ぎの都内15階建てオフィスビルのエレベーター内でのことだ。私は営業先への外出のためエレベーターに乗り込んだが、突然の停電によって、10階と11階の中間でゴトンと大きな音を立てて停止した。狭い密室の…
就職して間もない初夏の朝、午前8時過ぎの千代田線。私は通勤ラッシュの猛烈な人混みの中に埋もれていた。ドアの近くに押し込められ、周囲のサラリーマンやOLと文字通り身体が密着する状態だった。そしてこの日も、私はスーツのスカートの下にオムヅを着用…
爽やかな4月の午前11時半前、私は新緑が眩しい広大なフラワーパークにいた。気温は20度と快適だったが、広大な園内を歩き回るうちに体感温度は徐々に上がっていた。 最初の異変は、急な登り坂を越えた直後にやってきた、下腹部を雑巾のように激しく絞ら…
試験週間の金曜日、午後5時前の静まり返った高校の図書室でのことだ。私は明日のテストに向けて、個別の自習スペースで一人黙々と参考書に向き合っていた。 最初の異変は、急に冷え込んできた窓際からの冷気によってもたらされた、下腹部へのつんとするよう…
肌寒い十一月の水曜日、午前零時半すぎの郊外を走る各駅停車電車の車内でのことだ。踏切内の安全確認の影響で、電車は最寄り駅の一駅手前で急停車し、そのまま運転を見合わせてしまった。車内は暖房が効きすぎて蒸し暑く、疲れ切った乗客が押し黙る中、私の下…
夕暮れ時の10月半ば、午後6時すぎの予備校の自習室近くの廊下でのことだ。周囲は授業を終えた生徒たちが行き交っていたが、自習室の入り口付近は独特の張り詰めた緊張感と静寂が漂っていた。私は自習室の空席を待つために廊下のベンチに座っていた。……そ…
蒸し暑い八月の金曜日、午後二時すぎの都心の超高層オフィスビルでのことだ。合同防災訓練が行われており、ビル内の全従業員が階段を使って一斉に一階へと避難を始めていた。非常階段は数千人の人々で埋め尽くされ、ノロノロとしか進めない大渋滞となっており…
木枯らしが吹きすさぶ12月の放課後、午後5時過ぎの県立高校の図書室でのことだ。大学受験に向けて静まり返った閲覧室は、暖房の効きが非常に悪く、足元から忍び寄る底冷えが学習中の生徒たちの下半身を冷やし続けていた。最初の異変は、歴史の自習を始めて…
冷え込みの厳しい1月の深夜一時半過ぎ、東京から大阪へと向かう深夜高速バスの車内でのことだ。車内はカーテンが閉め切られ、乗客のほとんどが寝静まっていたが、過剰な暖房と乾燥のせいで息苦しいほどの空気が漂っていた。最初の異変は、静岡県のサービスエ…
雨がしとしとと降る10月の午後3時、大学のLL教室でのことだ。私はヘッドホンを装着し、英語の音声テストのヒアリング問題に取り組んでいた。 ヘッドホンから流れる英語のセンテンスを聞き逃すまいと、教室内には静かで張り詰めた空気が漂っていた。 ……
つい先日のこと、私は歌舞伎の特別鑑賞会にお招きいただき、正装である重厚な「きもの」を召して劇場へと足を運びました。格調高い友禅の訪問着に、幾重もの紐や帯芯の入った豪華な袋帯をきつく締め、髪は艶やかに結い上げて鼈甲の簪を挿しておりました。大人…
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